ねぇドクター。心臓に酸素や栄養を送り届けたりする冠動脈は心臓のどこらへんにあるの?
冠動脈の位置についてだね。冠動脈の位置を確認するにはもう一度心臓の構造図を確認してみるとしよう。
心臓の構造を確認すると心臓からは大きな2つの動脈が出ているのがわかるよね。
動脈はどこかなぁ…うん、なんとなく赤い色をしている大動脈となんとなく青っぽい色をしている肺動脈のことかな?
そうだね。右心室から血液を肺へ送り出している図では青っぽい色をしている肺動脈と、左心室から血液を全身へ送り出している赤っぽい色をしている大動脈。この2つの動脈の中で酸素がたっぷり多く含まれている方の動脈の根元から冠動脈は枝分かれしているんだよ。
ということは?う~ん大動脈だったかなぁ?
正解!肺でガス交換が行われた後の酸素をたっぷりと含んでいる血液が流れている大動脈の根本が冠動脈の枝分かれする場所なんだよ。
心臓は全身に酸素や栄養素を送り込むために自分自身を収縮したり拡張したりしながら血液を供給しているんだったね。でも心臓自身が活動を続ける為には他の臓器や細胞達とやはり一緒で「酸素」や「エネルギー源」が必要となるんだ。
特に心臓は大きなポンプを2つ持っていて大量の酸素を消費する臓器でもあるため、冠動脈(冠状動脈)と呼ばれる心臓を専門に養う血管が存在しているんだよ。
※冠動脈は大動脈の根元から枝分かれしている
心臓の動脈の中で酸素がたっぷり含まれている血液を全身に送り届ける血管は大動脈だったね。
そして冠動脈の場所はね、その栄養たっぷりの酸素を受けられるように大動脈の根元にあるんだ。
心臓はね、大動脈に送り届けられる酸素の一部を冠動脈にも流し込んで冠動脈という独自のライフラインの中で酸素や栄養を補給しているんだよ。
だからポンちゃんの答えは正解だね。
やった~!
※心臓は大動脈へ送り届ける血液の一部を冠動脈にも届けている
このように心臓が冠動脈から酸素や栄養素となるグルコース(ぶどう糖)を得ることを「冠循環」と呼ぶんだよ。
※心臓が冠動脈から酸素や栄養素を得ることを「冠循環」と呼ぶ