膵臓は胃や十二指腸と同様に食べ物の消化を行う為のお手伝いをする役割を持っており膵液と呼ばれる消化酵素を分泌したり、インスリンなどのホルモンを分泌する重要な臓器。
では、ここで「膵臓がどのような構造で構成されているのか?」という点についてイラストを見ながら学習していこう。
※点線の⑥十二指腸乳頭(ファーター乳頭)は十二指腸の内部に繋がっている
膵臓は前述した通り十二指腸にぴったりはまり込む形でお腹の最深部に位置している臓器。
上の膵臓の構造図で言えば、赤い点線で囲まれている形が少しゆがんだような三角柱の形状をしている臓器が膵臓だね。
膵臓全体の中心部に通っている管は消化酵素などを含む膵液(すいえき)と呼ばれる分泌液を十二指腸へ届ける「④主膵管」と呼ばれる膵管。
⑤の総胆管は肝臓と「胆嚢(たんのう)」に繋がっている管のこと。
肝臓で生成された「胆汁(たんのう)」は胆嚢で一時蓄えられながら濃縮され、総胆管を通じて⑥の十二指腸乳頭(ファーター乳頭)から十二指腸へ分泌されているんだ。
尚、この膵臓は十二指腸部分から左上に伸び先端の膵尾(すいび)と呼ばれる部分は脾臓のすぐ近くまで伸びているんだよ。
膵尾ってもしかして膵臓のしっぽってことかなぁ?なぁんてまさか膵臓にしっぽがあるわけないよね。
うん、膵尾はまさしくしっぽのこと。
膵臓は3つの部分に区別することができ、十二指腸に膵管が繋がっている部分が頭、そして中間部分を胴体、末端部分を尾として分類し、それぞれ「膵頭」・「膵体」・「膵尾」と呼んでいるんだよ。
【膵臓の区分別の分類】
①膵頭(すいとう)⇒十二指腸に膵管が繋がる部分(右側)
②膵体(すいたい)⇒膵臓の中間部分
③膵尾(すいび)⇒末端部分(左側)
※眼を閉じて自分の体の腹部右側を意識。こちらが膵頭。膵臓は左斜め上に向かって膵尾が伸びている。