腎臓の仕組み・構造・働きの解説

腎臓の構造・働きの解説。腎臓の大切な役割とは?機能が低下する原因とは?

◆腎臓の構造・働きの解説(もくじ)

◆腎臓の場所(位置)はどこらへんにある?

 腎臓って膀胱とつながっている場所だから、きっとお腹の下あたりの位置に収まっているんだよね。

 うん、膀胱の位置はちょうど下腹部あたりにあることはある程度想像がつくよね。そして腎臓は膀胱の少し上の場所に配置されているんだ。
ただしお腹というよりも背中側の脊柱をはさむように2つのソラマメ状の腎臓が対になって配置されているんだよ。

 そうそう腎臓は2つあるんだよね。でも腎臓ってひとつだけでも実は大丈夫って聞いたことがあるんだ。
ねぇドクター、腎臓は本当にひとつだけでもちゃんと働いてくれるの?

 腎臓は確かにひとつだけでもしっかり働いてくれる臓器であることは間違いない。
家族間や血縁者間の腎臓移植が行われているのはまさしく片方の腎臓を提供しても生活に大きな支障をきたさない為なんだ。

◆腎臓疾患の多くは両方の腎臓が同時に機能低下していく特徴を持つ

腎臓の機能はとっても重要な機能を持っているのはここまでの解説で少しずつ判ってきたと思う。
そしてこの腎臓という臓器は2つ用意されていてもし片方の腎臓の働きが機能しなくなってしまったとしても、もう片方の腎臓で日常生活を無理なく暮らしていくことも可能なんだよ。
但し、腎臓は他の臓器と同様に加齢に伴って徐々に機能低下をもたらす臓器で腎臓病を発症すると、多くのケースで両方の腎臓が同時に蝕まれていくことが確認されているんだ。
急性腎炎や慢性腎炎の場合も片方だけが蝕まれていくのではなく両方の腎臓が共に機能低下を起こすことから最終的に人工透析による治療が必要になってしまうケースもとても多いんだよ。

【腎臓疾患の特徴】
腎臓疾患の多くは両方の腎臓が同時に機能低下していく特徴を持つ