ねぇドクター。赤血球って血液の赤い成分のことでしょ?この赤血球ってどこからやってきたの?
おっ!早速質問だね。赤血球は確かに血液の赤い成分のこと。
血液が赤いのは誰もが知っているけれど、この血液が赤色に見えるのは赤血球が含まれているからなんだね。
そしてもうちょっと細かく内部を見ていくと、赤血球が赤い色をしている原因であるヘモグロビンという成分にたどりつくんだ。
ヘモグロビン?
そう、このヘモグロビンは赤い色素を持つ組織で、血液中にこのヘモグロビンの濃度がたっぷり含まれるようになると、血液は鮮やかな赤い色となりヘモグロビンの濃度が低下するとやや暗い赤色を帯びるようになるんだよ。
※赤血球内のヘモグロビン濃度によって血液の色は変化する
ではまず赤血球がどのように産まれてくるのか?赤血球の誕生の場面からお話を進めていくことにしようか?
うん。
赤血球はね、血液細胞のひとつ。これは白血球も血小板も同じ。
そして、この血液細胞を作り出しているのが「赤色骨髄」と呼ばれる場所なんだ。
※赤血球が作られている場所は赤色骨髄(せきしょくこつずい)
赤色骨髄?聞いたことないなぁ・・・・
うん、でも骨髄という言葉は聞いたことがあるかもしれないよ。特に骨髄バンクという言葉は耳にしたことがあるかもしれない。
赤血球が誕生する場所でもある赤色骨髄は骨の中心部分にあるんだ。
じゃあ、体中の骨から赤血球は作られているの?
そうだね、体中にある骨は毎日毎日たくさんの血液細胞を作り出しているんだよ。
そしてこの赤色骨髄が赤血球を作り出すスピードは、実に1秒間に約200万個もの赤血球を作り出しているんだ。
ひゃ~1秒間に200万個!??信じられないスピード!
※赤色骨髄は1秒間に約200万個もの赤血球を作り出す
赤色骨髄で作り出された赤血球は心臓の循環システムにのって体中に送り届けられている。
特に赤血球の役割として重要な役割は酸素の運搬という役割があるんだよ。
赤血球の内部には多くのヘモグロビンと呼ばれる鉄分を主成分とする物質が含まれている。
このヘモグロビンは酸素と結びつく性質を持っている為、ヘモグロビンが酸素と結びついて赤血球内部に入り込む形で全身に酸素が送り届けられているんだ。
※赤血球はヘモグロビンとともに酸素を全身に送り届けている
赤血球はたっくさんあって、その赤血球の中にはもっとたくさんのヘモグロビンがあるってこと?
うん、1つの赤血球の中にはね、およそ2億5000万個のヘモグロビン分子が存在するんだよ。
※1つの赤血球に含まれるヘモグロビン分子は約2億5000万個
うわ~!たったひとつの赤血球の中にそんなにたくさんのヘモグロビンが入っているってことは、きっとヘモグロビンはと~っても小さいんだね。
そうだね、実際にヘモグロビン分子は普通の顕微鏡を使って見てもしっかり確認できないほど小さなサイズなんだよ。