ランゲルハンス島の構造と特徴

医学でポンではランゲルハンス島の構造や特徴、α細胞・β細胞・δ細胞のホルモン分泌の働きをイラスト画像付きで入門者向きにわかりやすく解説しております。

◆ランゲルハンス島の構造と特徴の解説(もくじ)

◆ソマトスタチンを分泌するデルタ細胞の特徴と働き

ランゲルハンス細胞のδ細胞(D細胞)はランゲルハンス島の構造図を見ても解る通り最も数が少ない細胞組織。

このデルタ細胞の主な役割は、ランゲルハンス島細胞全体から分泌されるホルモン量の調節を行う働きなんだ。

ランゲルハンス島細胞では血糖値の低下が確認されるとアルファ細胞が積極的にグルカゴンを分泌しながら血糖値を元に戻そうと働く。

そしてベータ細胞では、食事などで食べ物を摂取し過ぎてしまったようなケースでも血糖値が上がり過ぎないようにインスリンを分泌しながら血糖値の過度の上昇を抑制していたんだったよね。

そして、これらの血糖値の調整に関わる2つのホルモンの分泌量の微調整をおこなっているのがδ細胞という訳なんだ。

※δ細胞の主な働きはランゲルハンス島細胞から分泌されるホルモン分泌量を調整する働き。

◆ソマトスタチンの役割

尚、ホルモンの分泌量の調整を行っているのはデルタ細胞から分泌される「ソマトスタチン」と呼ばれる成分。

ソマトスタチンは膵臓以外の視床下部や消化管でも分泌されている成分で成長ホルモンの分泌量を抑制したり胃酸や胃液の分泌量を調整する働きを持っている。

ソマトスタチンの役割(イラスト画像)

ランゲルハンス島のデルタ細胞から分泌されるソマトスタチンは「グルカゴン」と「インスリン」の分泌量を抑制する為に生成されている成分なんだよ。