ねぇドクター。なんで血管には色んな種類があるの?
そうだね、血管に幾つかの種類があるのは、その目的によるものなんだよ。覚えておくべきことは血管とは文字通り血液の通り道、管であるということ。
動脈も、静脈も、毛細血管もどの種類であっても血液がとおる血管には変わりないんだね。
ただ、この血管の目的や役割、大きさ、太さなどによって色々な名称に変化して分類されているからたくさんの種類の血管があるんだね。
同じ血管でも役割や働きが違う。その役割や働きで色々分類されているってことかぁ。
う~ん、何となくわかったような、わからないような…
例えば心臓の仕組みと働きでお勉強した大動脈ってあったよね。
うん、心臓から血液を送り届けるときに心臓にくっついている一番最初の通路だったよね。
そうだね、この大動脈の役割は心臓から送り届けられた血液を全身の毛細血管を通じて細胞組織に運ぶこと。
その基本となる太い通路だから大動脈と名づけられている。
実際に大動脈から細胞へ酸素や栄養素となるブドウ糖やビタミン・ミネラルを送り届けるには大動脈のサイズでは大きすぎるから、大動脈よりも細い細動脈(さいどうみゃく)という動脈に枝分かれして、最動脈は更に細い毛細血管へと枝分かれしてしていく。
※大動脈は枝分かれしながら酸素や栄養素を細胞組織へ運搬していく
そっかぁ、難しく考えずに、大動脈から目的に応じて枝割れして細くなっていく血管があるって覚えておこうっと!
心臓に直結している最も太い大動脈の血管の太さは、成人の場合、最も太い部分で直径で約3センチメートルもの太さがあるんだ。
この大動脈からはたくさんの動脈が枝分かれして分岐していく。
分岐した動脈の太さは様々で0.5ミリ程度~直径1ミリ程度の動脈が多く、この動脈は更に0.3ミリ以下になると細動脈と呼ばれる動脈となる。
※大動脈の太さは最大で3センチ程度。0.3ミリ以下の動脈は細動脈と呼ばれる
0.3ミリってとっても小さい!
そうだね、こんなに小さな血管の通り道の流れが悪くなったり、詰まったりしてしまうだけで、動脈硬化や心筋梗塞といった病気が発症しやすくなり生命を維持していくことが難しくなってしまうんだよ。