小腸が食べ物を吸収する仕組みが少しずつ見えてきた気がするよ。
そうだね、ここまでに小腸と十二指腸の仕組みを学んできて少しずつ消化吸収の流れが見えてきた頃かもしれないね。
うん♪
ではここでもう一度おさらいとして糖分が吸収される場合のケースを例に小腸の吸収の流れをチェックしてみることにしよう。
小腸で行われている糖分の吸収の過程ではまず最初に胃である程度消化された糖分が十二指腸に流れこむことからスタートするんだ。
十二指腸ではファーター乳頭から膵液と胆汁が分泌されて、特に膵液に含まれる消化酵素は炭水化物(糖分)やたんぱく質を消化する。
十二指腸である程度消化された糖分は象徴が分泌する「腸液」で更に分解され小腸の「絨毛(じゅうもう)」の表面にあるブラシ状の組織である微絨毛を通して一部が吸収される。
また糖分は小腸内で「ブドウ糖」・「果糖」・「ガラクトース」などの最小単位にまで分解されて毛細血管に吸収されるんだよ。
【小腸でのブドウ糖の吸収のメカニズム】
糖分は小腸内で「ブドウ糖」・「果糖」・「ガラクトース」にまで分解され吸収される
ブドウ糖って脳が働く時のエネルギーになる成分なんだよねぇ。
おっ!ポンちゃん良く知っているね。
確かにブドウ糖は脳のエネルギー源として最も重要な栄養素のひとつだね。
尚、小腸で糖分はブドウ糖や果糖にまで消化されるけれど、この2つが合わさると何になるかわかるかな?
う~ん?サッパリわかんないや。
答えは「砂糖」だよ。砂糖はもちろん甘いよね。
例えば受験生が今から勉強をがんばるぞ~!って気合を入れる時には、気合いだけでなく脳をフル回転させる為にも甘いものを食べておくと良い。
チョコレートやあめ玉を食べると良いと言われているのも糖分が脳のエネルギー源になっているからなんだね。