僧帽弁の仕組み・構造・働きの解説

心臓弁のひとつである僧帽弁の構造・働きの解説。狭窄症・逸脱症・閉鎖不全症とは何だろうか?

◆僧帽弁の仕組み・構造・働きの解説(もくじ)

◆僧帽弁の病気や構造をおさらいしよう!

 心臓にはよっつの弁があって、そのひとつが僧帽弁っと。そしてこの僧帽弁だけでも、僧帽弁逸脱症とか狭窄症、そして閉鎖不全症とかいろんな弁膜症があるんだね。

 心臓弁膜症は基本的に2種類の疾患があるんだったよね。それが狭窄症と閉鎖不全症。
この狭窄症と閉鎖不全症はどの心臓弁においても発生する可能性のある弁膜症。

 ふむふむ…なんとなくわかってきたぞ~♪

 では、おさらいとして心臓弁膜症の種類を最後にもう一度確認してみようか?

 は~い!

◆心臓弁膜症のまとめ

心臓弁膜症のおさらい、まとめを一気にチェックしていくよ。

まず心臓は右側と左側に分かれていて体循環を行う左側の心臓にかかる負担は大きいため、心臓弁膜症の多くは心臓の左側にある僧帽弁と大動脈弁に集中する傾向にある。
発症割合は、左側がおよそ9割と大半を占めているのが実情なんだ。

※心臓弁膜症のおよそ9割は僧帽弁と大動脈弁に発症する

次に心臓弁膜症には「狭窄症」「閉鎖不全症」の2種類の症状分類があり、すべての心臓弁にそれぞれ狭窄症と閉鎖不全症を発症する可能性がる。

さらに僧帽弁には僧帽弁逸脱症と呼ばれる僧帽弁の位置が左心房側にめくれてしまう心臓弁膜症がある。

これを表でチェックしてみると以下のようになる。

心臓弁膜症のまとめ
病名分類心臓弁の名称と位置疾患名称
心臓弁膜症左心(心臓の左側)僧帽弁(そうぼうべん)
左心房と左心室の中間
僧帽弁狭窄症
僧帽弁閉鎖不全症
僧帽弁逸脱症
大動脈弁(だいどうみゃくべん)
左心室と大動脈の中間
大動脈弁狭窄症
大動脈弁閉鎖不全症
右心(心臓の右側)三尖弁(さんせんべん)
右心房と右心室の中間
三尖弁狭窄症
三尖弁閉鎖不全症
肺静脈弁(はいじょうみゃくべん)
右心室と肺静脈の中間
肺静脈弁狭窄症
肺静脈弁閉鎖不全症

 この表を見ながら後で復習しておこうっと!